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蒸留器の自作
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アランビック製油蒸留法
アランビックもどき蒸留器
  
 

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蒸留木酢液やハーブ蒸留液の作成に蒸留器を自作したいと考えました。どぶろくを焼酎にする目的で使用することもできますが、お酒を手作りすることは、酒税法違反になりますのでやってはいけません。(製造するだけで5年以下の懲役または50万円以下の罰金)

□アランビック蒸留器

 蒸留とは、液体の中に含まれる各成分の沸点や揮発性の差を利用して各成分を分けることで
液体を熱して、一旦気体にし、それを冷却することで再び液化することで精製分離する。低沸点、高揮発性のものほど先に抽出できます。
 アランビック蒸留器は、紀元前3000年ころすでにメソポタミヤで使用されていたそうです。銅製やガラス製のアランビック蒸留器が2〜12万円で販売されていますが自作することも難しくありません。
 アランビック蒸留器の構造は、蒸留する液体を熱っして気体にする蒸留ポットと気体を冷却して気体に戻す冷却槽の二つの装置からできています。
    




 (アランビックよりもっと歴史があるといわれるものにアルキタール蒸留器があります。省スペースなのが魅力ですが、自作は少し難しい感じがします。)

□蒸留ポット
 圧力鍋か笛吹きケトル(ヤカン)を利用するのが簡単だと思います。たまたま家に笛が鳴らなくなったヤカンがあったのでこれを利用することにしました。改造は笛の穴を拡大しパイプを取り付けるだけです。
 
  ・IHレンジでアルミ製が使用できない場合は、ステンレス製のものを選ぶことが必要です。

・2〜3リットルの大きさのものが良いでしょう。

・右は2.3Lで¥1780
・ハーブの精製には、水にハーブを入れて熱して蒸留するハイドロ法とハーブを布袋などに入れポットの内部につり下げ、水蒸気で抽出するスチーム法がありますが、スチーム法で行うには内部に材料が水に入らないように支え金具を使用します。  
 
・笛吹きケトルの笛穴に8ミリ穴をあけ、銅管をエポキシ接着剤で取り付けました。

・お湯を沸かして実験してみると銅管から蒸気が勢いよく出ますが、ヤカンのふたの周りからも結構蒸気が漏れています。

・市販の蒸留器の説明をみると市販品もぴったり作るとふたが取れなくなる場合があるので、わざと隙間を空けてあるとのことです。

・この隙間はぬらした布をパッキン代わりにするか小麦粉を耳たぶほどの硬さに練ったパテで埋めると良いようです。


[スチーム法について]
 この蒸留ポットを使ってハーブなどをスチーム法で蒸留するには、市販品を参考に銅線をコイル状に巻いたものを5,6個作って使用しますが、蒸気の取り出し口を上部に変更するなどの工夫が必要かもしれません。

□冷却槽

 銅パイプをコイル状に巻き、適当な容器に入れます。パイプを用いて下部から給水し上部から排水する構造とします。
 使用する銅パイプの直径や長さ、曲げ方などの検討をしている途中で、あるものの再利用がひらめきました。我が家の資源倉庫(ゴミ部屋ともいいます)を探したらありました。20年以上も眠っていた小型ガス瞬間湯沸かし器です。
 構造は極めて単純でドライバ1本で簡単に分解できました。取り出したのは250×130×190ミリほどの四角な箱状の熱交換機です。直径8ミリ、長さ2.5から3mほどの銅パイプが巻いてあり、下部の部分には集熱用のフィンが取り付けられています。
 これを、適当なサイズのプラスチック容器に収めれば簡単に冷却槽を作ることができます。    
       
[銅管を曲げる]
 熱交換機の銅管は入り口側も出口側も上部に曲げられています。両方のパイプとも反対側に曲げ直さなければいけません。銅管を曲げるには内部に細かな砂を詰め、ガスバーナー等で熱しながらベンダーという工具を使用して行うようです。しかし、すでに何重にも折り曲げられているパイプ内に砂を詰めるのはやっかいなので、ガスバーナーで熱しながら、パイプの内部に鉄パイプをさしこんでプライヤを使って折り曲げました。
 
     
[冷却用水の供給]
 冷却用の水は、パイプを使って装置の下部に導き、上部から排出する構造にします。1000円ショップで見つけたステンレス製の穴の大きな漏斗が20ミリのステンレスパイプにちょうど良いサイズでした。パイプは斜めにカットして、L金具を使って取り付けました。

[水槽の組み立て]
 内部装置が入る大きさのプラスチックケースの下部に銅パイプの出口用の穴、上部に冷却水の出口用の穴をあけ、装置を組み込みました。

[水道水の補給]
 我が家の台所の水道はシングルレバー式でホースの接続が難しいので、とりあえず蛇口の下に冷却槽を置くことにしますが、別に給水タンクを用意して使用するか思案中です。


□蒸留ポットと冷却槽の接続
 適当な長さの銅管を用意して蒸留ポットと冷却槽を接続します。私の場合は台所で使用しますので蒸留ポットはIHレンジ、冷却槽はシンクの中に入れました。
 パイプの接続部にはぬらしたティッシュペーパーを巻き、さらにアルミホイルを巻いて蒸気の漏れを防ぎます。小麦粉を耳たぶくらいの硬さに練って作ったパテを使用してもよいでしょう。


□蒸留器の使用方法  (参考アランビック製油蒸留法
1火加減
 最初は強火とする。20〜30分で最初の一滴が出るので弱火にします。
2冷却槽の温度調整
 幾分暖かい方が良質の成分を抽出できるので冷却槽に入れる水道水の量を20〜35℃に調整します。
3蒸留の量の目安
 最初に入れた液の量と出てきた精製液の量から計算し、原液の30〜40パーセントが抽出できたら終了します。